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不動産オークションの未来

オークションという言葉を聞くと、ヤフーオークションや裁判所の競売などを思い浮かべるかもしれません。
実は、オークションはグーグルの検索広告や日本国債、株式市場その他様々なところで活用されている取引手法で、取扱物の種類、取り扱い方法など細部にわたって様々な研究がされている非常に洗練された売却手法なのです。そして、その研究はオークション理論という形で、近年とても注目されているミクロ経済学のマーケットデザイン・メカニズムデザインという研究分野に入っています。

オークションの研究分析は、1960年代から始まっており、その中で1996年、ウィリアム・ヴィックリーが戦略的入札行動の分析という研究分野でノーベル経済学賞を受賞しました。
2007年、ロジャー・マイヤーソンが収入同値定理を証明し、ノーベル経済学賞を受賞しました。
この2つのノーベル経済学賞受賞そしてアメリカ経済学会でオークションに関連する論文は1000以上あるという事実は、経済学の中でオークションに関連する研究が、とても重要で注目されているということの証なのだと思います。
私たち株式会社デューデリ&ディールは、ミクロ経済学の中でも重要研究分野であるオークション理論をベースに、日本の不動産取引状況に合わせて、ローカライズし実装しています。
不動産を売りたいと思ったとき、何を最重要項目として売却しますか?
価格ですか?それとも、時間(スピード)ですか?その他、人それぞれここはどうしても譲れないという項目があると思います。
その条件に合わせて、不動産の売り方をカスタマイズする、それがあなたにとって最高の売却手法なんだと思います。
オークション理論は、最高の条件での売却を考えるために研究された手法です。
弊社では①不動産を売ろうと思っている方のご要望②その不動産に関する精緻で且つ深い情報把握③その不動産を欲しいと思う方々の集客④さまざまな条件に合わせた売却手法⑤スタート価格の設定を組み合わせることにより、不動産オークションが成り立つと考えています。
私たち自身、前身の会社も含め約20年不動産オークションということを愚直にやってきました。その中で、一番オークションという手法が馴染んだのは、反復継続して購入することができる事業者向けでした。今後、事業者向けの不動産に限らず、オークションが不動産取引手法の一つとして一般的に活用される社会を目指して研究・実践を続けてまいります。

執筆者
今井 誠(イマイ マコト)Auction Lab主宰/マーケットデザインラボ事業責任者
(株式会社Dolphins 代表取締役/株式会社ディアブル 代表取締役/株式会社デューデリ&ディール 取締役)

1998年、金融機関からキャリアをスタート
2001年、不動産オークション事業に関与し始める
その後、不動産オークションについて様々なオークションモデルを実践。
不動産ファンド等を経て、現在は、オークション理論をベースに不動産オークションを再構築し、その他「決め方」に関連する研究を行う。

お問い合わせ

PLACE171 では定期的にオークションや不動産に関するセミナーを開催しております。
ご興味のあるかたは是非参加ください。

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